自分の影響の輪の内側で行動する【7つの習慣】

(この記事は2022/03/20に更新しました。)

 

こんにちは。

ロシアがウクライナでの軍事作戦を決行してから3週間が立ちます。

こういった暗いニュースは私たちの心理的負担につながりますので、ニュースを見ることはほどほどにしてくださいね。

 

私がこうしたネガティブなニュースを見るときに意識していることがあります。

それが「自分の影響の輪に集中する」ということ。

 

この考え方は、私に大きな影響を与えてきた「7つの習慣」で知りました。

この概念はアドラー心理学に関する本など多くの本でも記載されています。

 

この考え方はメンタルが弱い人間が抑えておくべき考え方だと感じています。

そこで、今回は、この話を自分の経験を交えてお話ししようと思います。

 

【この記事のターゲット】

・世界の暗いニュースを見て、それに対し何もできない自分に落ち込んでしまう人

・人間関係の構築に疲れることが多い人

 

【目次】

 

自分の影響の輪に集中する

7つの習慣」とは?

7つの習慣とは、スティーブン・R・コヴィー著の有名ビジネス本になります。

著者は多くのビジネス本に共通する内容を、7つピックアップし、紹介しています。

 

 

 

大きく分けて最初の3つの習慣は個人の「自立」のための習慣、そして後4、5、6個目の3つの習慣は、他者との相互作用のための習慣、そして最後の1つの習慣はそれを循環させるための習慣になっております。

 

この7つの習慣では、人格主義という概念に基づいて書かれており、人生哲学を説いています。

そのため、人生を生きづらく感じている人にとって、気づきの多い本であろうと考えております。

 

 

「影響の輪」という考え方

7つの習慣」の中でよく、「影響の輪」と「関心の輪」という言葉が出てきます。

 

「影響の輪」とは、自分自身が影響を与えることができる範囲のことを言います。

他方、「関心の輪」とは、自分自身が影響を与えることができないものの、関心を持って注視している範囲のことを言います。

 

例えば、自分に好きな異性ができて、その方と交際したいと考えたとします。

その場合、その異性に対して、「好き」と伝えることは影響の輪の範囲にあるのですが、それに対して相手がどう思うか、どのように返答してくるかは関心の輪の範囲にあるということです。

 

当然、影響の輪よりも関心の輪の方が大きくなっています。

 

著者であるコヴィー氏は、この影響の輪に集中し、影響の輪をできるだけ大きくし、関心の輪を小さくすることで、影響の輪と関心の輪の大きさを近づけることが大切だと説いています。

そして、そのようにするためには、自分が大切にする理念(ミッション・ステートメント)をしっかりと定め、外界からの刺激に対して反応することを減らすことが大切だと考えています。

 

つまり順番としては、以下の通りです。

  1. 自分が大切にする理念(ミッション・ステートメント)を明らかにする
  2. 自分の理念に従い、自分の影響の輪のことに集中する(影響の輪が拡大する)
  3. 自分の理念に関係のない出来事に対して、反応することが減る(関心の輪が縮小する)

 

このような考え方は、アドラー心理学について説明している「嫌われる勇気」でも説明されています。

自分が影響を与えることができる範囲でしか、物事を考えないようにすること、これが非常に重要なのです。

 

 

 

見返りを求めない

影響の輪に集中するためには、自分の気持ちに正直に行動することが重要です。

 

なぜなら、自分が本当に「やりたい!」と思ったことでなければ、相手に対して見返りを求めてしまうからです。

つまり、「やってあげた」という感情は、結果的に相手に対する見返りを求めてしまい、相手の関心の輪に関与してしまうことになります。

 

だからこそ、自分が本当にやりたいと思うことをやって、それに対する見返りを求めないことが必要なのです。

 

そのためには、自分が何をやりたいのか理解する必要があります。

このために、自分の理念(ミッション・ステートメント)を明らかにすることが必要だということです。

 

これは、以前に紹介した「夢」や「目的」をはっきりとさせることと同じことです。

ぜひ以前の記事も参考にして、自分の理念や夢を見つけてください。

 

 

影響の輪の中で、大事なことに集中する

自分の理念(ミッション・ステートメント)が明らかになったら、次はその実現のために行動することが必要になりますね。

しかし、日々の生活では、忙しさのあまり、そういった作業ができないことがあると思います。

 

ここで重要なのは、日々起こる作業を「重要度」と「緊急度」で分けることです。

そしてこの中で、「重要で緊急性の高いもの」と「重要で緊急性の低いもの」に注力する必要があります。

 

一般的に、人は何も意識しない場合は「緊急度」の高い業務を行う傾向にあります。

これは、緊急性の高いものに反応し、こなしていけば、仕事をしているように見えるからです。

これは自己嫌悪が強い人ほど、それを好む傾向にあると考えられます。

自己嫌悪が強いと、そうした緊急性の高い業務を行うことで、他人の役に立っているように感じたり、自分の不足している部分を見つめなくてよくなるからです。

 

しかし、「緊急性が高く重要でない」ことに注力しすぎると、その仕事がどんどん増えてしまいます。

これは結局、自分で自分の仕事を増やしている状況に他なりません。

 

一方で、「緊急性が高く重要でない」ことの処理を最低限にとどめておくと、そうした仕事は減っていきます。

こうした業務は重要でないため、こなさなくても対して問題になりません。

 

「重要で緊急性の低いもの」に注力することは、緊急性が低いため意識しないとできません。

しかし、理想に向かうためにそうしたことに注力する時間を作ることは非常に重要です。

このことに注力できるようになると、自身の能力や環境が良い方向に向かい、影響の輪が大きくなるでしょう。

 

これにより、自分が過ごしやすい環境を作ることができるのです。

 

 

では、ロシア軍のウクライナ侵攻に対して自分ができることは何か?

上の考え方を踏まえた上で、自分が、ロシア軍のウクライナ侵攻に対して、何ができるのでしょうか。

 

①ニュースを見過ぎない

まずは自分の影響の輪に集中することです。

ウクライナ情勢に関するニュースは、一日中テレビやネットで見ることができますが、自分の関心の輪に従い、このニュースを追いかけることは精神衛生上よろしくありません。

 

一日の始まりにこうしたネガティブなニュースを見ると、その日、一日を不幸だったと報告する人が増えるという研究結果もあります。

hbr.org

 

しかし、日本のニュース番組では多くの時間をネガティブなニュースを届けることに使っています。

これは、ネガティブなニュースの方が、視聴率が上昇するからです。

 

そのため、ニュースを見過ぎることを避ける方が得策だと考えます。

私の場合は、昼にトレーニングをしながら見るか、夜の夕食前や皿洗い時だけ見るようにしています。

 

②自分にできることを考える

情報という刺激をある程度制御した上で、自分でできることを考えましょう。

大切なのは、「自分の影響の輪の中で考える」ということ。

 

日本人1人が生活の中で、影響を与えることは難しく思えるかもしれません。

ですが、現代はネットで世界中がつながっているため、意外と多くのことができます。

 

あなたがロシアやウクライナに関して正しい知識を持つことはもちろん、行動を起こすために必要なことでしょう。

また、SNSでの重要な記事をリツイートなどで拡散することも重要です。

行動しないことが最適解の場合もあるでしょう。

 

また、募金を行うことも、自分の影響の輪の中にある行動です。

募金をする行為自体は非常に簡単なことですが、「何もしていない人」から「できることはした人」になるだけで、自分の中で折り合いがつくようになります。

 

自分の影響の輪の中であっても、行動している場合は非常に気持ちが楽になります。

自分のためにも、世界のためにもなる。

こうしたWin-Winの関係になることが非常に重要です。

 

www.unicef.or.jp

 

 

最後に

ぜひ、何かで自己嫌悪や悩みに陥ったら、自分の状況を整理して、自分の影響の輪を意識して、小さなことから行動する癖をつけてみてください。

 

自分の影響の輪に集中することを、突然行うことは難しいです。

ですので、ゆっくりとそういった考え方に慣れていければ結構だと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。