目標の立て方

目標の立て方

(この記事は2022年3月19日に更新したものです)

 

 

自分の夢や目的に沿った行動ができているのか、不安になってしまうことありませんか?

そもそも「自分には夢なんてない」と思っている人も多いでしょう。

 

私自身も、仕事をやめて、自分を見つめ直す時間を作るまで、中々そういったことを考える余裕もありませんでした。

ただ、夢や目標について正しい認識を持ち、具体的に夢について考えてみると、自分の行動軸が定まって、少し生きやすくなった実感があります。

 

そこで、今回は自分が目指す夢、目的を叶えるための目標設定の立て方についてご紹介していきます。

 

【この記事のターゲット】

・自分の考える夢はあるけれど、夢を叶えるためのロードマップを考えることができない人

・自分の夢が何なのかわからない人

・夢なんてもったことがないという人

・なりたいものもやりたい事もない人

 

 

 

①「夢」を大きく設定しすぎて動けないあなたへ

①-1「夢」の言葉の意味を知ろう

みなさんは、「夢」がどういった意味の言葉かご存知でしょうか。

一度、この言葉の意味を思い浮かべてみてください。

ちなみに、ここでいう「夢」は眠っている時にみるものではないのでご注意ください。

 

 

 

 

思い浮かべましたか?

 

 

 

 

では、確認していきましょう。

「夢」について、goo辞書で検索してみました。(https://dictionary.goo.ne.jp/word/夢_%28ゆめ%29/)

すると一番上に、眠っている時にみる夢の説明が出てきます。

その下には以下のような説明文があります。

 

――――――――――――――――――

2. 将来実現させたいと思っている事柄。

3. 現実から離れた空想や新しい考え。

――――――――――――――――――

 

多くの方は、この3の「現実から離れた空想や新しい考え。」を思い浮かべたかと思います。

これは、子供の時から「壮大な夢を持たなければならない。」というような周囲の圧力が原因だったりします。

 

保育園や幼稚園、小学生低学年の時は、純粋に「お花屋さんをやりたい。」「忍者になりたい。」みたいな感じで自分が本当になりたいものを思い浮かべることができたかもしれません。

しかし、大きくなってくると周りの大人に「もっとちゃんとした夢を持ちなさい。」とか、「お花屋さんで食べていけるのか。公務員が安定していて良いよ。」などと、夢の否定をされてしまいます。

 

その結果、他人に夢を話すことを躊躇するようになり、夢を尊大で手の届かないもののように感じてしまうのだと思います。

 

しかし、実際の「夢」という言葉は「将来実現させたいと思っている事柄。」という比較的現実的な意味を有しています。

別に、夢を語るときに今までのように気張って話さなくて良いのです。

あなたが実現させたいと思っている事柄を話せば良いのです。

 

「夢」は他人と比較するものではありません。

その人が先の未来のことを思って、心から叶えたいと思うこと、それが「夢」で良いのです。

 

 

①-2心から叶えたいことがない人はどうすれば良いのか。

しかし、このように「心から叶えたいこと」と定義づけてしまうと、「そんなものないよ・・・」と困ってしまう方も多いかと思います。

私もそうでした。

 

その場合は、まずやりたいことを夢にしちゃいましょう。

簡単にいうと、「死ぬまでに実現したい100のこと」をリスト化しておくことで、いくつかの夢が見つけることができると思います。

これは、自分が死ぬという人生の終点を意識した上で、どのような人たちに見送ってもらいたいか、どのような人たちに影響を与えていたいか、ということを意識することにつながります。

この考え方は「7つの習慣」でも取り上げられています。

 

 

 

このように終点から考えると、逆算的に目標を立てることもできるのでとても良い方法です。

 

ただ、「死ぬまでに実現したい100のこと」を考えるのも億劫だという人もいるでしょう。

 

その場合は、「今から3ヶ月以内にやりたいことリスト」を10個でいいので紙に書いてみましょう。

3ヶ月くらいなので、壮大なことはイメージできません。

また、やりたいことも別に大したことを考えなくて良いです。

 

 

「沖縄に旅行したい」「近所にできた新しいカレー屋に行きたい」「部屋を大掃除したい」「今話題の映画を見たい」「一日中散歩して、ぼーっとする日を作りたい」「ずっと読みたいと思っていたあの本を読んでみたい」「暖かくなってきたので、新しい服を買いに行きたい」「『イカゲーム』を今更ながら観たい」「海辺にドライブしたい」「最近連絡していない、あの友達に会いたい」「新作のゲームを一日中プレイしたい」・・・

 

 

こんな感じでしょうか。

これも十分「夢」なんです。

 

あなたがプリンが好きだとしましょう。

その場合、美味しいプリンを売っている店にプリンを食べに行きたいと思うかもしれません。

バケツプリンを作って食べてみたいと思うかもしれません。

これらのことでも、あなたが「心から叶えたい」と思ったら、それは「夢」なんです。

 

「夢」なんてない、と思っていると人生しんどくなることがありますが、こんな感じで手軽な夢をちょこちょこ叶えるのも素晴らしい人生です。

 

この考え方は「人は他人 異なる思考を楽しむ工夫 さわぐちけいすけ 著」で読みやすい漫画で紹介されております。

 

 

 

①-3 ちょこちょこ叶える夢に意味があるのか?

でも、こんなことをして意味があるか?と思われる方も多いでしょう。

大丈夫です。

意味があります。

 

最近ではビジネスにおいても、この「ちょこちょこ夢を叶える能力」が注目されています。

ビズネスではこの能力のことを「セレンディピティ」と言います。

 

セレンディピティSerendipity)とは、「思わぬものを偶然に発見する能力」、「偶然の産物」という意味です。

こういった偶然の産物や幸運を見つける能力は、多様なことに興味を持ち、行動量を増やすことに伴い、視野が拡がることで鍛えられます。

 

夢を大きく捉えすぎると、その夢を叶えるための行動が鈍くなってしまい、結局何も行動できなくなったり、動いていたとしても、行動量が減少してしまいます。

 

ちょこちょこと夢を叶えることに慣れておくと、何かしたいと思った時に、行動に移すハードルが下がります。

また、上のように、好きなことやちょっとやってみたいことをベースに夢を設定すると、行動するハードルがさらに下がります。

 

 

一見くだらなく見える多様な刺激は、あなたの視野を広げ、自分が何を好きで、何が嫌いなのかを気づかせてくれるでしょう。

そのようにして、世界や自分のことを深く知ることは、将来的に幸運を見つける力につながるのです。

 

セレンディピティについて気になる方は、「セレンディピティ 点をつなぐ力」を読むと良いでしょう。

 

 

 

 

②「目標」の意味を考えてみよう。

「夢」の言葉の定義は「将来実現させたいと思っている事柄。」であり、あまり大きな夢を設定しなくて良い、ということをここまで話してきました。

 

ここで気になるのが、「夢と目標の違いって何?」ということだと思います。

日々、仕事や学業において、目標を立て、その目標の達成に向かって努力することを推奨されるかとも思います。

 

そこで、「目標」について考えてみましょう。

一度、この言葉の意味を思い浮かべてみてください。

 

 

 

 

思い浮かべましたか?

 

 

 

 

では、確認していきましょう。

「目標」について、goo辞書で検索してみました。(https://dictionary.goo.ne.jp/word/目標/#jn-218976)

そこには以下の通り書かれております。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――

  1. そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。
  2. 射撃・攻撃などの対象。
  3. 行動を進めるにあたって、実現・達成を目指す水準。

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

では「目的」はどうでしょうか。

「目標」について、goo辞書で検索してみました。(https://dictionary.goo.ne.jp/word/目的/#jn-218942)

そこには以下の通り書かれております。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――-

  1. 実現しようとして目指す事柄。行動の狙い。
  2. 倫理学で、理性ないし意志が、行為に先立って行為を規定し、方向付けるもの。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

いかがでしょうか。

ここでお話ししたいのは、「目標」と「目的」の関係です。

 

「目標」は、ある目的地や達成したい理想が前提としてあり、その目的地や理想を達成するために設定する目印のことです。

一方、「目的」は実現しようとして目指す事柄、つまり自分が目指す方向性を示しています。

 

 

なんか、こう書くと「夢」と「目的」が混同してしまうのですが、「夢」はあくまで「自分が心から叶えたい事柄」であり、「目的」は「その夢を実現しようとして目指す事柄」だと私は考えています。

 

ここについては、そこまで具体的に考えなくても良いと思っています。

 

ただ、何より重要なのは、「夢」や「目的」があって初めて、「目標」が立てられるということです。

それなのに、世の中には「夢」や「目的」のない「目標」が溢れています。

 

例えば、営業のノルマ(目標)として、案件を月に10件獲得するというものを掲げるとします。

しかし、このノルマがなぜ必要なのか、それを達成する「目的」が何なのか、を自分の中で持っていなければ、やる気が出るはずがありません。

 

こういった他人から与えられる目標は、自分がその目標に意味づけを行わない限り、本来の意味での目標とはならないのです。

 

 

いかがでしたでしょうか。

なかなか行動に踏み切れない人の心理として、「夢」を大きいものにしすぎている、ということがあると思います。

具体的な目標の立て方は、また別の記事で書こうと思いますが、「やりたいと思った小さな夢を叶えること」はとても大切だということを理解いただければ幸いです。

また、やりたいことがない人でも自分の好きなことや行きたいところなどを参考に、この3ヶ月の間にやりたいことを探してみれば、いくつか「夢」を見つけることができると思います。

 

本記事の詳しい内容は「ザ・コーチ」に記載してありますので、ぜひこちらもご参照ください。

 

ザ・コーチ

ザ・コーチ

Amazon

 

 

 

ありがとうございました。